「インビクタス/負けざる者たち」 [★★★☆]
原題: INVICTUS
監督: クリント・イーストウッド
脚本: アンソニー・ベッカム
原作: ジョン・カーリン(「インビクタス~負けざる者たち」)
出演: モーガン・フリーマン/マット・デイモン
2009年/アメリカ映画
★★★☆
<あらすじ>
アパルトヘイトに反発し、30年近く投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放されることになった。
その4年後、初めて全国民が参加する総選挙が行われ、マンデラは南アフリカで最初の黒人の大統領に就任することになった。
しかしアパルトヘイトの影響は色濃く残り、国は未だ二分された状態が続いている。
マンデラは翌年1995年に開催される、ラグビーのワールドカップを国民が1つになる絶好のチャンスと捉え、代表チームのキャプテン、フランソワに自分の考えを訴えた。
マンデラの精神に共鳴したフランソワは、誰もが不可能だと考える優勝を目指し試行錯誤をする...。
<感想>
クリント・イーストウッド監督で、モーガン・フリーマン主演だから期待値が大き過ぎてしまったかもしれない。
だから見終わった後は、"まあ普通かな"というのが率直な感想。
ただ違う人が同じ題材を扱ったら、もっと仰々しくなっていたのかもと思うと、"ある歴史上の1ページを淡々と切り取っている"という雰囲気は、良かったのかもしれないとも思った。
音楽や粗めの映像も、それに一役買っている。
ただ、もうちょっとテーマを絞ったらもっと良かったかも。
ラグビー界を舞台にしたスポーツもの映画ではないけど、そこまでマンデラという人物に切り込んで描いていたわけでもないような気がした。
だから私のように彼のことをあまり知らない人には、バランスがいいというよりも中途半端な感じがしてしまったんだと思う。
彼のことをもっと知りたいって思わせられました。
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