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「アルゴ」 [★★★★☆]


アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

原題: ARGO
監督: ベン・アフレック
脚本: クリス・テリオ
出演: ベン・アフレック/アラン・アーキン/ジョン・グッドマン/ブライアン・クランストン
2012年/アメリカ映画
2012年アカデミー賞: 作品賞/脚色賞(クリス・テリオ)/編集賞(ウィリアム・ゴールデンバーグ)
2012年ゴールデン・グローブ: 作品賞(ドラマ)/監督賞(ベン・アフレック)など他多数

★★★★☆

<感想>
1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件。
見つかれば公開処刑を免れない6人の大使館員を、ハリウッド映画のロケハンスタッフと見せかけ、イラン国外へ脱出させるという、実際に行われたCIAの作戦を映画化したものです。

とにかく史実とエンターテイメント性のバランスが絶妙。
6人と主人公であるトニー・メンデスがイランから出国できるという結果が分かってるのにこんなにハラハラするなんて...って感じで、特に後半空港へ向かい実際に飛行機が領空を超えるまでの間の緊張感がすごくて、「これって成功してる作戦なんだよね?」と自分に言い聞かせながら見てたくらい。
この映画がアカデミー編集賞を取ったことにすごく頷ける。

そして今年度のアカデミー作品賞も取ったわけだけど、去年と同じくこの映画も「映画愛」というものが強く感じられた作りだったと思う。
政治的な話の中にハリウッドでの人々のやり取りや絵コンテ、華やかな記者会見などが入ることが、この映画のエンターテインメント性のレベルをアップしているし、いい緩急になっていて見ていて楽しかった。
ストーリーとは関係ないけど、「映画ってやっぱりいいな」って改めて感じさせてくれたように思えたかな。

特殊メイク部門でアカデミー賞を取った実在のジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)や大物プロデューサーのレスター・シーゲル(アラン・アーキン)は登場シーンが多いわけでないのに、強烈にインパクトがあってとても良かった。
特にレスターが何かと言う「ARGO, Fuck yourself」の使い方は、アメリカ映画によくある粋なセリフ回しだったように思ったな。

監督と主演を務めたベン・アフレック。
「グッド・ウィル・ハンティング」で一気に注目されたものの、マット・デイモンの勢いとは裏腹にあまり順調な映画人生を送れてなかったと思うんだけど、なぜか個人的に応援してた人の1人でした。
だからアカデミー賞作品賞を取れたことが私もとてもうれしかったし、彼の徐々に爆発していくような熱いスピーチがとても良かったので感動してしまいました。
それとは逆にプロデューサーのジョージ・クルーニーが全然しゃべらないのも、チームワークの良さを感じたなあ。

星が1個☆なのは、「感動!!!」っていうのではなかったからだけ(好みのジャンルかどうかの話)で、すごいいい映画だったし、今後も監督としてのベン・アフレックに注目してしまうなーと思わせられた映画でした。

[20130311-1]アルゴ.jpg
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