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「クレイジー・ハート」 [★★★☆]


クレイジー・ハート [Blu-ray]

クレイジー・ハート [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

原題: CRAZY HEART
監督: スコット・クーパー
脚本: スコット・クーパー
原作: トーマス・コッブ
出演: ジェフ・ブリッジス/マギー・ギレンホール/コリン・ファレル/ロバート・デュバル/ポール・ハーマン
2009年/アメリカ映画
2009年アカデミー賞: 主演男優賞(ジェフ・ブリッジス)/歌曲賞(「The Weary Kind」(ライアン・ビンガム/T=ボーン・バーネット)など他多数

★★★☆

<感想>
落ち目のカントリー歌手が、ある女性と恋に落ち、失敗し、アル中を克服するが時は遅く...という、ごく普通のストーリーなのに、最後とても切なくなる映画でした。
これが歌の力なのかな...?

エンディングのライブシーンで曲が始まってから、気持ちがゆっくりと高まっていくんだけど、でも泣くまでは高まらないってところがまたいいんだ。
あくまでもじわじわと...で終わる感じが。

主役のジェフ・ブリッジスも良かったけど、マギー・ギレンホールも良かった。
姉弟共にいい俳優さんだな。
この手の作品に強いのかも。

切ないけれど、時は淡々と流れて行く...というような、そんな柔らかくて優しい映画でした。
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「フローズン・リバー」 [★★★☆]


フローズン・リバー [DVD]

フローズン・リバー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD

原題: FROZEN RIVER
監督: コートニー・ハント
脚本: コートニー・ハント
出演: メリッサ・レオ/ミスティ・アッパム/チャーリー・マクダーモット
2008年/アメリカ映画
2008年サンダンス映画祭グランプリ/2008年NY批評家協会賞: 新人監督賞など

★★★☆

<感想>
何とも言えないな。
生活のため、子どものためとはいえ、犯罪は犯罪だし。
底辺の暮らしは(もっと下もあるんだろうけど)大変だなあと思うから、地道にやっててうまくいくわけはないんだろうけど、主人公である母親をあまり好きになれなくて、いまいち応援する気になれなかった。

小銭に困るくらいの生活してるのにたばこはやめないとか、だいたいギャンブル好きの夫がいながら持ち逃げされるような場所にお金を置くとか、よく分からないんだよね。

その辺がリアルさを表してるのかもしれないけど、密入国の手助けについても、中国人はOKだけど、パキスタン人だとあんな反応するとか、やってることが浅はか過ぎると思っちゃったのも理由の1つ。
密入国を助けるってことは、自分の国に危険を入れることに変わりない。
それは何人だろうが同じことなんじゃないかなあって思って。

最後1度は逃げたのに、ライラのところに戻って刑に服すことを決意し、子どもたちと一緒にいられるようにしたところでやっと救われた感じはした。
2人の関係が、子どもをいちばんに思う母親同士の友情に昇華して、落ち着くべきところに落ち着いたからかな。

簡単に共感したみたいな言い方はできないなという気持ちがあったかも。
全体的には悪くない映画でした。
サンダンス映画祭で何かしら受賞してる映画って、わりとこんな風に思うことが多い気がする。
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「グリーン・ゾーン」 [★★★☆]


グリーン・ゾーン 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】

グリーン・ゾーン 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray

原題: GREEN ZONE
監督: ポール・グリーングラス
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
原案: ラジーフ・チャンドラセカラン
出演: マット・デイモン/グレッグ・キニア/ブレンダン・グリーソン/ハリド・アブダラ
2010年/フランス/アメリカ/スペイン/イギリス映画

★★★☆

<あらすじ>
フセイン政権陥落直後のイラクで、ロイ・ミラー准尉は大量破壊兵器の発見に全力をあげていた。
しかしその情報はいつも偽りで、真相に辿り着かず、ミラーは何か裏があるのでは...と疑い始める。
そんな時、偶然出会ったイラク人フレディの情報により、アル・ラウィという将軍の動きをつかむ。
CIAのブラウンの協力の元調べを進めるうちに、本当は大量破壊兵器はなかったにも関わらず、戦争を始めたのでは?という想像に辿り着く。
そしてその情報の捏造元は、国防総省の高官パウンドストーンである可能性が高かった。
その事実を確かめるべくラウィ将軍に接触をはかるミラーだが...。

<感想>
あまり期待していなかったけれど、緊張感やサスペンス要素もあり、ただの戦争映画という感じがしなくて楽しめた。
これが実際の話ならひどいよね。
マット・デイモンの正義感も説得力がある。

だけど、いちばん印象的だったのは協力者イラク人のフレディの存在。
特に最後、ミラーの「戦争のきっかけとなった大量破壊兵器は本当はなかったのでは?」という、自分の国に対する疑惑の答えを握るラウィ将軍をフレディが殺してしまったシーン。
証人を殺されたミラーが「なぜ殺した!」と叫んだのに対し、フレディは「あんたたちにこの国のことは決めさせない」と言うんだよね。
確かにミラーの行為は正義感にあふれているようにも思えるけど、実際イラク人からすればどれもこれもがおせっかいに感じてしまうのも事実だと思った。

その辺の描き方の距離感にも好感を持てました。
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「ソルト」 [★★★☆]


ソルト [Blu-ray]

ソルト [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

原題: SALT
監督: フィリップ・ノイス
脚本: カート・ウィマー
出演: アンジェリーナ・ジョリー/リーヴ・シュレイバー/キウェテル・イジョフォー
2010年/アメリカ映画

★★★☆

<あらすじ>
CIA捜査官のイヴリン・ソルトはロシアから亡命してきたオルロフという男の尋問をしていた。
彼の話ではアメリカにはロシアで訓練されたスパイが大勢いて、その中の1人が近いうちにロシア大統領を暗殺する計画にあると話す。
そのスパイ名が''ソルト''だったことから、彼女はCIAから追われる身となった。
彼女は逃亡を続けるが、アメリカ副大統領の葬儀に参加したロシア大統領の前に現れ彼を暗殺。
その後オルロフと合流し、次はホワイトハウスに侵入し核戦争をしかける指令を受ける。
彼女は本当にロシアのスパイだったのだ。
しかし目の前で夫を殺されたソルトは、オルロフを殺害し、ホワイトハウスへ乗り込む...。

<感想>
ストーリーというか、アンジー演じるソルトが一体どちらの立場なのか、''アメリカ映画を見てる''側からすると裏切られるの。
だから、ただただマッチョなヒロインが敵とタフに戦っていくというのとは違うので、結構おもしろかったです。
「結局は愛だよね」っていうのも私好みだったし。

それにしてもアンジーかっこよすぎ。
そういえば女性のアクションものってあまり見ないから、もしかしたら他の映画でもそうなのかもしれないけど、これだけセレブな女優がこういうアクションを説得力を持って見せられるっていうのは結構すごいんではないかと思った。
こういう役、本当に似合うなあって同性としてほれぼれしてしまいました。
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「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」 [★★★☆]


プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray

原題: PRINCE OF PERSIA: THE SANDS OF TIME
監督: マイク・ニューウェル
脚本: ボアズ・イェーキン/ダグ・ミロ/カルロ・バーナード
原作/原案: ジョーダン・メクナー
出演: ジェイク・ギレンホール/ジェマ・アータートン/ベン・キングズレー/リチャード・コイル
2010年/アメリカ映画

★★★☆

<あらすじ>
繁栄を極める古代ペルシャの市場で、王に見初められ3番目の王子として養子になったダスタン。
その15年後、彼は兄2人と叔父のニザムと共に、聖なる都アラムートに攻め入る。
彼の活躍で見事征服に成功し、戦っている最中に手に入れた1本の短剣を戦利品とした。
しかし戦地を訪れた父王に、兄に代わってアラムートの法衣を捧げるが、その法衣には毒が塗られており、王はその場で死んでしまう。
ダスタンは王殺しの濡れ衣で捕えられそうになるが、アラムートのタミーナ姫の助けで逃走した。
タミーナの狙いはダスタンが手に入れた短剣で、それには時間を戻して過去を変えることができるパワーがあったのだ。
彼女はその短剣に入れる"時間の砂"を悪から守る使命を担っていた。
ダスタンは汚名をはらすため城に戻り、その時に真の犯人がニザムであることを知る...。

<感想>
ディズニー&ブラッカイマー印の派手なアクション映画には、さすがに飽き気味だったから、主演がジェイク・ギレンホールじゃなかったら、たぶん見てないと思う。
元々「デイ・アフター・トゥモロー」というパニック映画で彼を見たのが最初だけれど、その後はどちらかと言うとしっとりじっくりとした映画の出演を好むのかなという作品選びだったから(「ブロークバック・マウンテン」は大好きだ)。

でもけっこうおもしろかったです。
短剣や時間の砂というアイテム、それをめぐって血の繋がらない兄弟愛が絡んだり、じゃじゃ馬娘的な姫とのロマンスがあったり、原案がゲームとしてあるせいなのか、しっかりしていたと思う。
その他の山賊たちのキャラクターなんかも半端な感じがなく、ちゃんと効いていたって思った。
すごいありがちなんだけど、それが「分かりやすい」といういい方に働いた感じがする。

ジェイク演じるダスタンもとても良かったし。
優男風の彼のイメージが強いから、こんなアドベンチャー歴史活劇でどうなるんだろう?と思っていたけど、全然違和感なかった。
強くて賢くて性格もいい男をきちんとこなしていました。
あり得ないくらいの距離をジャンプしたりするんだけど、その辺も映像的に全然不思議じゃなかった。

たまに娘が「怖い」って言っていたんだけど、「大丈夫、強いから」と安心して見れる、楽しい映画だったと思います。
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「告白」 [★★★☆]


告白 【DVD特別価格版】 [DVD]

告白 【DVD特別価格版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD

監督: 中島哲也
脚本: 中島哲也
原作: 湊かなえ(「告白」)
出演: 松たか子/木村佳乃/岡田将生/西井幸人/橋本愛/藤原薫/芦田愛菜
2010年/日本映画
2010年日本アカデミー賞: 作品賞/監督賞/脚本賞(中島哲也)/編集賞(小池義幸)

★★★☆

<あらすじ>
一人娘を失った、シングルマザーであり中学教師の森口は、終業式の日、担任しているクラスで、ある告白を始める。
事故と処理された娘の死が実は殺人で、真犯人はクラス内の生徒だと言うのだ。
その犯人の名前は明かされないが、生徒たちはすぐにそれが渡辺修哉と下村直樹だと気づく。
さらに森口は彼らの飲んだ牛乳に、HIV感染者である娘の父親の血を混入させたことも告白する。

そして新学期、渡辺は登校して来たためクラス中からいじめを受けるようになり、下村は精神を崩壊させ不登校になった。
新しく赴任してきた熱血教師の寺田は北原美月を連れて、下村の家を訪れ続けるのだが...。

<感想>
結構衝撃的な映画だった。
いろんな意味の「すごいな」を感じながら、じっと見続けていた。
静かな興奮。
様々な気持ちが去来する。

その全部を書こうとすると、相当長い感想になってしまいそう。
だから簡単に。

娘を殺される話だから、娘を持つ立場として、森口の気持ちはよく分かるし、犯人を憎く思う(それにしても、世の中に娘が被害者になる話って多い気がする。女で子どもって、いちばん弱い存在ってことなのかな...?)。

現実世界でも、悪質な犯罪の低年齢化はとっくに始まっているし、少年法はどんどん変えるべき。
彼らはバカだけれど、そんなにはバカじゃないと思うから。
ちなみに私は死刑にも賛成だし、日本に終身刑も導入されればいいのにと思ってる。

法で裁けないのなら、大切なものを奪うという森口のやり方も、ありだ。
彼女のやり方は法に触れず、かつ相手を完全に喪失させている。
たぶん自分自身も喪失してしまうだろうけど、やらずにはいられないだろうな...。

でも映画が進むと、真犯人の子供たちの精神の歪みに、やっぱり大人の身勝手さが絡んでいる。
よくあるパターンだけど、加害者になる前に被害者である子どもたち。
特に渡辺については痛々しい。
“ただ褒めてほしい”
とても、とても、とても、よく分かる。

思春期に死というものに囚われる時期はあると思う。
私は彼らのように他者へではなく自分に向かった思いだったけど、中学3年生の夏から何年もの間、死を感じ続けて生きてきた。
主人公が自殺する小説を好んで読んだり。

だから彼らの孤独感や、ギリギリの危うさも分かる気がしてしまった。
もちろん殺人の理由には絶対ならないし、だいたい自分の感情に他者を無理やり巻き込むのは良くないことだけど。

関係ないけど、私は中学・高校と1人勝手に荒れてたわりに、ひどいところまで堕ちずに済んだのは、たぶん、同級生がみんな賢くて大人だったからだと思う。

いい意味での狭く守られた環境にいたから、いわゆる“ひどい世界”に無縁でいられた。
そんな中にいると、“荒れる”にも当然限界があるわけなのね。
中学受験、がんばって良かったよ(笑)。

この映画の舞台はたまたま公立なんだとは思うけど、自分が行ったことないから怖く感じる。
学校の影響は甚大だもんね。
だてに賢いのも陰険そうだけど...。

...最後の「なんてね」はどういう意味なんだろう?って印象に残る。
映画を見たら読もうと思って買っておいた原作を、今夜から読もうと思っています。

結局長くなっちゃった。
これでもだいぶはしょってるんだけどね。

この映画を好きと言っていいか分からなくて、星は3つ半にしました。
またしばらくしたら、評価が変わるかもしれない。
とにかくいろんなこと考えさせられて疲れた...。
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「アバター」 [★★★☆]


アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]

アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

原題: AVATAR
監督: ジェームズ・キャメロン
脚本: ジェームズ・キャメロン
出演: サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガニー・ウィーヴァー/スティーヴン・ラング/ミシェル・ロドリゲス
2009作年/アメリカ映画
2009年アカデミー賞: 撮影賞/美術賞/視覚効果賞など他多数(作品賞ノミネート)

★★★☆

<感想>
前に映画館で3Dで見て、今回で2回目の観賞。
映画館で見た直後はおもしろかった!って確かに感じたんだけど、日が経つにつれ「そんなに(世間が騒ぐほど)本当に良かったかな」と思えてきたので、今一度確認したかったのです。

で、やっぱりおもしろいなって(笑)。

ストーリーは王道(単純)だけど、世界観とイマジネーションには圧倒される。
あの星の生きものを1つ1つ作り上げた人たちってすごいなって、素直に思っちゃった。

映画全体の色合いも好きで、特にエイワの木って、同じくジェームス・キャメロン監督の「アビス」っぽくて好きだな。

ストーリーの中で特に好きなのは、ナヴィたちだけじゃどうしようもなくなりそうな時に、動物たちがスカイ・ピープル(地球人)たちと戦い始めるところ。
そしてその後黒い豹のような動物が、ネイティリに背中に乗れという仕草をするシーン。
鼻の頭がツンと痛くなるような、感激の涙が出てしまいました。

関係ないけど、「ロード・オブ・ザ・リング」の第2作でも、どっちつかずだったエントたちが戦い始めるところがいちばん好きなんだけど、きっとそういうのが私の感動のツボの1つなんだなあと、新しい発見をした感じです。
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「HOME 空から見た地球」 [★★★☆]


HOME 空から見た地球 [DVD]

HOME 空から見た地球 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

原題: HOME
監督: ヤン・アルテュス=ベルトラン
2009年/フランス映画
*未公開作品

★★★☆

<感想>
とにかく映像がすごいです。
こんな風景が地球上にあるのだろうか?って疑ってしまうほど美しい。
空撮の距離感が絶妙なのかなあ...。
豊かな自然の風景も、環境破壊の爪あとが生々しい映像も、そのすべてが美しく、改めて地球の持つポテンシャルに驚かされました。

地球上はあらゆる色と素材にあふれていて、それらが美しい織物のようなパターン(模様)を作っている。
それは長い年月をかけて織られ続けていたものだけど、人類が登場してから...近代化が始まってから...、あっという間に壊されていく様子が綴られる。
...とその辺の語り口はありきたりだが(と言うか、人間が悪いっていうことに変わりないから、それはいた仕方ないんだけど)、時々数字が入るので(人口の**割が全体の**割の水を使っている...とか)、リアルに響いた。

もう警鐘が鳴らされるようになってからかなりの時間がたっているけれど、地球の状況は良くならず、15年後くらいにはずいぶんいろんなものがなくなってしまうみたいだ。
でもだからと言って、たとえば生活のために森を焼いて田畑を開墾する貧しい人々のことを批判だけするわけにもいかない気がする。

では何が問題なのか?ということで私が思ったのは「人口増加」かな。
それに対し何ができるのか?どうしたらいいのか?とこの映画に問われ続けても、答えは出せなかったけど。

映画では最後に世界中の様々な取り組みが紹介される。
「人間は壊しているだけじゃない、まだできることがあるんだ」と希望も与えてくれるエンディングはとても良かった。

冒頭にも書いたけど、あまりにも風景が美しくて、これはどこのどの辺みたいな表示があってほしかった(エンディングにはあった)。
家で見たからだけど、きれい!きれい!と声に出してつぶやいていました。
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「第9地区」 [★★★☆]


第9地区 [Blu-ray]

第9地区 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

原題: DISTRICT 9
監督: ニール・ブロンカンプ
脚本: ニール・ブロンカンプ
出演:シャールト・コブリー/デヴィッド・ジェームズ/ジェイソン・コーブ/ヴァネッサ・ハイウッド
2009年/アメリカ/ニュージーランド映画
2009年アカデミー賞作品賞ノミネート

★★★☆

<感想>
エイリアンが難民のような立場で地球上に暮らしているというちょっと強引にも思える設定(もう20年間も)が、ドキュメンタリータッチに描くことで不思議と納得させられ、次の展開は?とすんなり入り込めた。

また、エイリアンが住み着いた土地が南アフリカで「白人専用」ならぬ「人間専用」がある...というような解説も、アパルトヘイトを思い起こさせる感がわざとらしいほど安易で粗っぽく半分笑えるけど、主人公ヴィカスがエイリアンに感染したところから話の方向転換があり、さらにおもしろくなってくる。

見た目は劇中「エビ」とか「昆虫」と呼ばれるエイリアンで、かなり気持ち悪いんだけど、クリストファーという名のエイリアン親子には愛情や仁義があることが描かれる。
一方で、ヴィカスやその回りの人間たちはエゴ丸出し。
だからついその親子を応援し、人間て最悪だなと思ってしまうんだけど、そんな展開って「アバター」と似ているなあと思った。

クリストファー親子は何とか壊れていた母船を動かすことに成功し故郷に帰るけど、ヴィカスを治すために約束通り戻ってくるのかは描かれない。
ヴィカスは最後傭兵に殺されそうになるところを周りのエイリアンに助けられ(仲間と思われるまで感染が進んでいるからか...?)、その後完全に「エビ」になりスラムでまだ生きているのかなという中途半端なところで終わる。

全然期待していなかった(プラスあまり内容を知らなかった)分はあるけど、そんなエンディング含め、けっこうおもしろかった。

読めるような読めないような...という展開と、オープニング同様時々挿入されるドキュメンタリーテイストな“専門家の談話”に、大まじめで笑える...に似てるブラックさを感じた。
だって例えばエイリアンの大好物が“猫缶”っていうことが、あくまでマジメに語られるんだもん。

内容的に心に残るとか考えさせられるとかでは決してないけど、笑っていいのかSFものとして見るのかというつかみどろこのなさが絶妙で、私はわりと満足です。
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「ユージュアル・サスペクツ」 [★★★☆]


ユージュアル・サスペクツ [DVD]

ユージュアル・サスペクツ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD

原題: THE USUAL SUSPECTS
監督: ブライアン・シンガー
脚本: クリフトファー・マッカリー
出演: ケヴィン・スペイシー/ガブリエル・バーン/ピート・ポスルスウェイト/ベニチオ・デル・トロ
1995年アメリカ映画
1995年アカデミー賞: 助演男優賞(ケヴィン・スペイシー)/脚本賞など他多数

★★★☆

<感想>
2度目なので結果を踏まえた上でどんな作りになっているかを見た感じです。
この映画は最後の10分くらいが全てなんだなって改めて思った。
だからやっぱり仕方ないけど、1度目の衝撃が受けられない2度目は、どうしてもおもしろさは半減。
つまりストーリーじたいは複数回見る映画じゃないのかなと思った。
星4つは最初の衝撃に対してのものから、今回感じたことで1つ減らした評価。
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