「Dr.パルナサスの鏡」 [★★]
原題: THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
監督: テリー・ギリアム
脚本: テリー・ギリアム/チャールズ・マッケオン
出演: ヒース・レジャー/クリストファー・ブラマー/リリー・コール/アンドリュー・ガーフィールド/トム・ウェイツ/ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル
2009年/イギリス/カナダ映画
★★
<感想>
モンティ・パイソンはおもしろいと思うけど、どちらかと言うとテリー・ギリアムは苦手かもしれない。
「未来世紀ブラジル」もよく理解できなかったし、「12モンキーズ」や「ラスベガスをやっつけろ」は気持ち悪いと思っただけだった。
ただ、ヒース・レジャーが撮影途中で亡くなってしまい遺作になったとか、その後をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが引き継いだとかなので、押さえておきたかった1本ということで観賞しました。
パルナサス博士の不思議な鏡の中に入ると、自分の欲望の世界を体験できるということをベースにしたファンタジーで、独特の世界観は堪能できる。
今まで見たことのある彼の作品よりはずっと見やすい映画。
でもストーリーはあるけど、一応って感じなので、そこらへんをどう考えたらいいのか分からないのが難しい。
鏡の中の世界がどんななのかが分かるまでが長いし、私には退屈だった。
でも鏡の中がいよいよ出てくると、動く絵画(イラスト)を見ているような楽しい気持ちと、恐くて悪趣味な絵本を見せられているような緊張感が味わえて楽しい。
だから好きか嫌いかだと好きだけど、おもしろかったか否かだとおもしろくはないとなってしまうかな。
さっき書いたヒース亡き後の3人の出演は、最初からそうだったんじゃ?というほど違和感がないので、もしかして話を書きかえたのかなあと思ってしまった。
それぞれ別の人の心の中なので、顔が違うのはある意味当然なのかもとさえ思わせる説得力はあった。
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