「アース」 [★★★★]
原題: EARTH
監督: アラステア・フォザーギル/マーク・リンフィールド
脚本: デヴィッド・アッテンボロー/アラステア・フォザーギル/マーク・リンフィールド
ナレーション: 渡辺謙(パトリック・スチュワート)
2007ドイツ/イギリス映画
★★★★
<感想>
「WATARIDORI(LE PEUPLE MIGRATEUR: THE TRAVELLING BIRDS)」で感動して以来、ネイチャー映画が好きでメジャー系映画館でやっているものは見てきたけど、久々良かった作品をリピート鑑賞。
‘食うか食われるか’のピラミッドの世界でかわいそうとか言うのはおかしいんだけど、どうしても感情的になってしまうので(特にこどもが狙われたりすると)、結果は容易に想像できるものの、まざまざと見せつけない作りだったのは大きい。
今回は哺乳類が中心の内容で、中でも(やっぱりどうしたって)母親がこどもを守る(もしくは母親たちがこどもを守る)、またはこどものために母が獲物を捕獲してる部分は、どうにも言葉では言えない感情がこみあげてきた。
ライオンと象の夜の攻防シーンは息を飲むし、北極熊の親子、ザトウクジラの長旅...どれもこれもじんとくる。
様々な場所でそれぞれが「生」に執着して生きている...。
おなかにりーが登場して以来、私って動物なんだな、哺乳類なんだなって思うことが多いから、人間としてどうのこうのというある意味で上から目線な見方ではなく、同じ哺乳類の母仲間として「お互いがんばろう!」って思いながら見てました。
ふだんは吹替版があまり好きでないけど、今回WOWOWでの放送がこれしかなかったので渡辺謙のナレーションでの観賞は思っていたより好印象。
あと、音楽の使い方も良かった(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)。
この手の映画で自然の音以外が多いと、うるさくてなかなかつらいので(「皇帝ペンギン」は私の中での悪い例)。
当たり前だけど、映像も美しい。
絶妙な高さからの地球・地表の空撮が見事で、季節の移り変わりや気候、地形の影響、あと「奇跡の惑星」と言われる意味が心に迫ってきます。
個人では何もできないし...と目をそらさず、思ったり祈ったりだけでもいいから、地球を大切にすることに参加しなくてはと思いました。
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