「ソーシャル・ネットワーク」 [★★★★]
原題: THE SOCIAL NETWORK
監督: デヴィッド・フィンチャー
脚本: アーロン・ソーキン
原作: ベン・メズリック(「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」)
出演: ジェシー・アイゼンバーグ/アンドリュー・ガーフィールド/ジャスティン・ティンバーレイク/アーミー・ハーマー/マックス・ミンゲラ
2010年/アメリカ映画
2010年アカデミー賞: 脚色賞(アーロン・ソーキン)/作曲賞(アッティカス・ロス/トレント・レズナー)/編集賞(カーク・バクスター/アンガス・ウォール)(作品賞ノミネート)
2010年ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ)など他多数
★★★★
<感想>
かなり見応えのある映画だったと思います。
ウィンクルボス兄弟&ディビヤとエドゥアルドに訴えられ、その内容を説明するという形でfacebookの誕生とマーク・ザッカーバーグという世界最年少の億万長者についてが語られる映画で、早いテンポで進む展開とは対照的にずっとふてぶてしいマーク演じるジェシー・アイゼンバーグがとても良かったと思う。
アカデミー主演男優賞にノミネートされるのも分かる気がした。
実際のザッカーバーグさんが結局どんな人なのかは知らないけど、facebookというサイトを作るきっかけになった事件が、つき合っていた女の子への嫌がらせだったように、複雑なプログラムは書けても人間性としては単純で子供じみたところがあるのかもしれないって見ていて思った。
だから嫌なやつには思えなかったし、エドゥアルドとの壊れた友情も彼に悪気があったのではなく、エドゥアルドが疎ましく思っていたショーン・パーカーが逆に彼を疎ましく思って...のぐちゃぐちゃに巻き込まれただけなのかもって気がしてしまいました。
ユーザーがハーバードだけでなく他の大学→西海岸→そして世界へと広がり、ユーザーが100万人を超えたエピソードももちろん出てくるんだけど、この映画はそういう成功にはあくまで距離感を保って淡々と描いているせいで、逆に見やすさやおもしろさが増していたように思う。
だからと言って登場人物の人間性にべったり特化しているわけでもない、その絶妙バランス感覚のある演出がただの伝記物語でない魅力ある映画に効果的だったのかなーなんて思ってます。
facebookは私もユーザーになって1年がたつけれど、あまり熱心にやらなくなってしまいました。
mixiのような匿名性がそんなに好きじゃないのでFBユーザーになったんだけど、だいたい友だちが少ないし、みんなにお知らせするような大した日常を送ってるわけじゃないのが敗因かも。
私の数少ないお友だち、みんなキラキラしてるから恥ずかしくって(笑)。
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