「エンジェル・ウォーズ」 [★★★]
原題: SUCKER PUNCH
監督: ザック・スナイダー
脚本: ザック・スナイダー/スティーヴ・シブヤ
原案: ザック・スナイダー
出演: エミリー・ブラウニング/アビー・コーニッシュ/ジェナ・マローン/オスカー・アイザック/カーア・グギーノ/スコット・グレン
2011年/アメリカ/カナダ映画
★★★
<感想>
主人公のベイビードールが最初ずっとしゃべらないので、映画ではなく長いPVを見ているような気がした。
もしくはゲームの本編が始まるまでのイメージ映像とか。
ほとんどCGで作られていると思われる映像が、紀里谷さんの作る世界と似ている気がしたし、アイテムを集めて戦うっていうのはまさしくゲームの世界だし、日本のゲームやアニメ、映画なんかに影響を受けてるのかなあ。
お話は継父に無理やり精神病院に入れられたベイビードールが、同じく入れられている仲間と共に逃げ出すため戦うというもの。
そこは精神病院とは名ばかりの一種の男性向けクラブのような施設なので、女の子たちは夜な夜な働かされているの。
ベイビードールももちろん働かせられるんだけど、彼女は曲に合わせてゆらゆら体を動かすだけでその場にいる全員の心を奪ってしまうほどすごいダンスを持っているので、そうこうしてる間に他の仲間がアイテムをゲットすると言うわけ。
その間画面には、想像世界の中で女の子たちが武器を片手に、ゾンビやドラゴンと戦ってるんだけど。
...と文章にすると(文章力のなさもあるけど)、「何のこっちゃ?」だけど、見ている間は何となくふーんって感じでは見れました。
出てくる女の子たちもかわいいし。
だけどこの邦題はセンスがないな。
女の子のコスチュームとかそういうのからのイメージだと思うけど、原題は''不意打ち''だし、かけ離れ過ぎ。
確かに相当オタク感はあるけれど、オタク感を丸出しにし過ぎてると思う...。
想像(妄想)の中での指令役にスコット・グレンが出てて、何となく場をピリリと締める気がしたのは、「羊たちの沈黙」での彼の演技を知っているからかな。
かなり皺くちゃになってたけど、出てくると安心できる存在感でした。
逆にそこだけ現実的だったから、似合わないと言えばそうかもしれない。
お話はともかく映像や音楽がスタイリッシュでかっこよかった。
何回も流れてたビョークの「Army Of Me」は、アレンジが変わってて印象的だった。
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