「アンノウン」 [★★☆]
原題: UNKNOWN
監督: ジャウマ・コレット=セラ
脚本: オリヴァー・ブッチャー/スティーヴン・コーンウェル
原作: ディディエ・ヴァン・コーヴラール
出演: リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー/ジャニュアリー・ジョーンズ/エイダン・クィン/ブルーノ・ガンツ/フランク・ランジェラ
2011年/アメリカ/ドイツ映画
★★☆
<感想>
映画冒頭からワクワクさせてくれた。
学会のためにベルリン入りしたドクター・ハリスが事故にあうの。
4日間の昏睡後妻の元へ行ってみると、自分を知らないと言ったり、知らない人物が自分として生きていたり...の謎に、早く先が知りたいって思う。
どうしてこんな大がかりな騙しが行われているんだろう?、それともハリスの妄想なの?どれが本当?って。
そこに偶然助けの手をもらえることになった、旧東ドイツの秘密警察の老人(B・ガンツ、年取ってたー)が出てきて、その期待感がさらに増す感じかな。
だけど美術館で、今まで知らんふりしていた妻のリズが「殺されるわよ」と忠告をくれたあたりから物語の謎が解けて行くと同時に、面白くもなくなっていったような...。
ドクター・ハリスって存在自体が嘘で、彼はその学会で画期的な発表をするブレスラー教授を暗殺する集団の一員だったわけ...。
元々は全て彼が立てた計画だったけど、途中で事故にあったことで代わりが現われて遂行中。
当然映画の展開としては、計画を阻止する...という方向しかないわけ。
そこでハリスは事故にあった時のタクシー運転手ジーナと共にかつての仲間と敵対して、教授を守ろうとするんだよね。
まあそこまではいいや。
でも最後、不法入国してたジーナにパスポートを偽造し、自分もその夫風の名前のパスポートを持って、空港にいるんだよー。
暗殺計画を阻止するために警備の人たちにいろいろばらしてたのに、自首しないんだ、逃げるんだ...ってそこにがっくりしちゃった。
これは映画、エンターテインメントと言えばそうだけど、ちょっとあんまりじゃないかって今回はさすがに思ってしまった。
思わず今後何の仕事して生活していくんだろ?とか現実的なこと考えちゃったもん。
リーアム・ニーソンの「96時間」はとってもかっこ良くて、この映画にもそれなりの雰囲気はあったけど、軽さのバランスが良くなかったのかな。
今回はいまひとつ...一言「強引だな」って感じがしてしまいました。
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